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コラム

新たなカタチの賃貸住宅。高齢者・身体障がい者むけ【シェアハウス】とは



私ども「住むケアおおいた」は2020年12月に、大分県内初となる高齢者・身体障がい者向け(男性専用)のシェアハウス【SKハウス乙津港町】をオープンしました。

 

福祉・介護施設とは異なり、賃貸の居住形態であるシェアハウス。

 

「共に気遣い、共に支えあい、共に楽しむ」というコンセプトのもと、新たな賃貸住宅のスタイルとして高齢者・身体障がい者の男性を対象としたシェアハウスです。

 

新たな賃貸住宅のスタイルの運営をスタートしたのには、次のような理由・背景があります。

 

 

超・高齢化社会で孤独な高齢者の一人暮らしが増えているため

日本の深刻な課題である少子高齢化問題。

 

とくに日本の人口で高齢者が占める割合は、増加しつづけています。

内閣府の「高齢社会白書(令和2年版)」によると、2018年の時点で65歳以上のいる世帯は全世帯の約半数にもなるのです。

 

さらに65歳以上の一人暮らし(独居)の数は、令和2年では男性が約240万人、女性が約460万人、人口で締める割合も男性15.5%、女性22.4%と増え続けています。

 

参考資料:内閣府 高齢社会白書 図1-1-9より
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2020/zenbun/pdf/1s1s_03.pdf

 

このように、高齢者の一人暮らしが増えていることにより、孤独死や認知症のリスクを高めるなどの問題も多くなってくるのです。

身体障がい者の方が、住まいを確保することのむずかしさ

私どものもとへ訪れる方の障がい者のなかでも、特に入居物件をご提供するのに苦慮するのが、車椅子を必要とする身体障がいの方です。

 

車椅子を利用しているというという事情があるがゆえに…

 

  • そもそも、車椅子を利用した生活が送りやすい環境(バリアフリー、広いトイレやお風呂など)物件がきわめて少ない。
  • 障がいがあるという理由がゆえに、賃貸住宅を借りることができない。
  • 一人暮らしをしたいが、やはり一人きりで暮らすのは不安がある。

 

など家を借りるにも多くのハードルがあるのが現状です。

 

【SKハウス】は高齢者・身体障がい者向けシェアハウスのための賃貸住宅です

 

【住むケアおおいた】が「住宅確保用配慮者」の居住支援法人として活動する中で、先述したような高齢者・身体障がい者の課題にたくさん直面してきました。

そこで、これらの問題を解消するために、高齢者や身体障がい者に特化したシェアハウスとして誕生したのが【SKハウス】です。

 

住むケア_03_SKハウス

シェアハウスは、こんな方にオススメしています

【SKハウス】は、次のような悩みを抱える高齢者や身体障がい者の方にオススメしています。

【高齢者の場合】

・高齢ではあるが、まだまだ自分一人で日常生活を送れる状態。でも今後一人だけで暮らすのは不安だし、さみしい

・持家で一人暮らしをしているが、子どもは県外ですでに自立し、同居の予定もないので、そろそろ家(資産)を整理して賃貸住宅に住みたいが一人きりは不安だ

・今、住んでいる賃貸住宅が取り壊されることになり、退去しなければならなくなった

・一人暮らしで現在介護サービスを受けているが、まだ介護施設への入居はしたくない

【身体障がい者の場合】

・障がいをもっているというだけで、家を借りることができない

・不動産会社で賃貸物件を探すが、自分の状態に見合う物件がない

・自立して生活するための環境(バリアフリー、トイレなど)が整ったところを、どうやって探せばよいのかわからない

高齢者・障がい者の方を対象としたシェアハウスってどんなところ?

高齢者と身体障がい者のみを対象とした【SKハウス】は、通常の賃貸住宅のように個室でのプライベート空間を備えるいっぽうで、食堂やリビングなどの共用スペースがあり、人と人の交流を持つことが可能です。

施設との一番の違いは【自由度の高い生活】を送れる点

【SKハウス】の最大の特徴であり魅力は、福祉施設などとは異なり「賃貸住宅」なので、入居者それぞれのプライベートや生活スタイルを守れる自由な暮らしを送れるという点です。

 

さらに、一人暮らしの「自由度」を維持しながら、1つ屋根の下に複数の人が暮らしているシェアハウスなので、「一人ではない」という安心を感じながら暮らしていけるのも魅力です。

【SKハウス】のシェアハウスに住むメリット

個の暮らしを送りつつ、安心感も得られる【SKハウス】に住むことのメリットはまだまだたくさんあります。

①住人それぞれのライフスタイルを送りつつ、必要なサービスを受けながら生活できる

先ほどもお伝えしたように、施設とは異なりますので、一人暮らしをしながら自由に買い物や散歩、映画など自分の好きなことをしたり、デイサービスなどの通所介護や訪問介護、配食サービスの利用などが可能です。

②一人暮らしのさみしさを解消でき、孤独死・認知症の予防に

冒頭にも少しお話させていただきましたが、高齢者の一人暮らしの増加により、「孤立」や「孤独」を感じ、不安とさみしさを感じ暮らしている方も増えています。

日常で人とのふれあいや会話が減ることで、認知症リスクが高まってくるという心配も。

シェアハウスに住むことで、一人暮らしの不安や淋しさを解消できるだけでなく、何気ない会話をする相手がいることで、認知症の予防やリスク軽減にもつながります。

③安全・安心な生活を送るためのサービスが充実している

「住むケアおおいた」がさまざまな事情を抱えながらも自分の住む場所を探す方におこなっていることのひとつとして【居住支援サービス】ががあります。

 

【居住支援サービス】とは、日常生活での不安や悩みの相談をはじめ、見守り支援、トラブル対応、病院などへの入退院支援、就労支援など、幅広い相談や支援をサポートする仕組みです。

 

このサービスを【SKハウス】入居者様の方も必要に応じて受けることができます。

シェアハウスでの暮らしのなかで、「困ったな」「どうすればいい?」というようなことは、私どもが一緒にフォローするので、日常生活の悩みを一人で抱え込まず、誰かと一緒に解決することができます。

(居住支援利用料は、管理費に含まれています)

 

④施設や賃貸住宅よりも初期費用・月額賃料がリーズナブル

【SKハウス】は福祉・介護施設ではないため、ヘルパーや介護スタッフが常駐していないという点や、台所やお風呂・トイレ・洗濯室などは共用になるぶん、入居初期にかかる費用や月額賃料などが、一般的な賃貸住宅や福祉・介護施設よりもリーズナブルになります。

◎入居費用 合計:11万3900円

敷金0円、礼金17000円、火災保険14000円、家賃保証料29000円、仲介手数料31900円、退去メンテナンス料22000円

◎月額賃料

家賃:29000円、

管理費20000円(居住支援利用料・共益費・光熱費含む)

※食事・福祉サービスなどが必要な場合は、別途自己負担

⑤本人だけでなく家族も安心

高齢の親と離れて暮らす家族にとって、頻繁に会うことがむずかしいため、高齢者の一人暮らしは、やはり気になるところ。シェアハウスに入居することで、入居者ご本人が不安や孤独から解消されるだけなく、家族にとっても安否の不安を少しでも軽減できます。

⑥介護従事者の方にとっても貴重な居住空間

ケアマネージャーさんやヘルパーさんが、担当する要介護者や支援者の方の住まいなどを相談された際、「どういう形態のどういった場所に住むのが最適か?」という点は悩みどころです。【SKハウス】は、そんな介護従事者の方の頼れる選択肢にもなります。

一人暮らしの不安を解消し、支え楽しみあえる生活が可能です

【SKハウス】は、自立した生活を続けたいという高齢者や障がい者の方にとって、新しい住まいの形態となります。

 

今までにないスタイルの共生型住宅に住むためには、それぞれが互いを気遣い、マナーを守りながら暮らすということは大前提になりますが、「まだまだ元気に自分らしい暮らしをしていきたい!」と思う人にとって、自由度の高い暮らしを送ることが可能です。

 

なお【SKハウス乙津港町】は男性専用となりますが、今後、女性用シェアハウスもご提供できるよう、私たち【住むケアおおいた】は、居住支援活動に邁進していきたいと考えています。

 

「どんなところなんだろう?」と気になるご本人はもちろんご家族、介護従事者の方は、お気軽にお問い合わせください。

 

随時、見学なども受け付けています!

 

【SKハウス乙津港町】

大分県大分市乙津港町2丁目6番9号

text=NPO法人 住むケアおおいた